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2007/09/24

[ArM][RPG] Re: Where is the Resolution Point? 

先の、[RPG] Where is the Resolution Point?へのコメントへの返答。見やすさを考え、別エントリで。

 コメントありがとうございます>Regulusさん。

 「交渉や社会活動に関するルールサポートが弱い」については、必ずしもルール化(ゲームシステム)として定式化する必要は無い --- 先の評論では、交渉や社会活動がシナリオのメインならば手段をルール化すべきだ、ということになっていたけど --- とは思うんですね。うまくルールに落とせないならば例示 --- ready-to-run なシナリオ(例えばShadowrunとか良いものを出していた)とか、サプリメントとしてシナリオフック集を出す(ArM4とか結構出てた)とか、充分複雑な背景設定を提示する(ICEのMERPのサプリとか)--- という方法もあるはず。AD&DのBirthrightとか、ルールは所詮AD&D+αでしかなかった訳ですが、それなりに領国経営気分が味わえた。

 「社会活動においてそれに当たるのが Gift や OoH 」ですが、Social Contactに関するルールが弱いというか、キャラメイク時にPLが重要性に気付きにくい(よりマンチキンなvirtueに心が奪われてしまいやすい)というのが良くない様な気がする。
 例えば Social Contactのvirtueとか、Reputation を得られるvirtueとか、Temporal Influence のvirtueとか、あまり取る人いないよなぁ、とか思っていたり。キャラの立ち位置とか有利な活動領域とかが決まってお薦めだと思うんだけど。
 Order内の魔法的課題だけを解決するmagiを遊ぶキャンペーンだというならば、魔法能力だけ卓越していればいいんだけど、そうでないならばOrderの外と関わるはず。そこが充分強調されてないから、magiを作る際に考慮が及ばなすぎるのではないかなぁ。
 ちょっと関係無いかもしれないが、製造業とかでも研究開発の人材以外に総務やら営業やらと言った人々の方がずっと多い訳で、コブナントのmagiは対人交渉駄目駄目なんだから、本当はmagiの代わりに問題を調査し、魔法的課題だけを明確化したところでmagiに話を持ちかけるべきなんだよね --- つまりTRPGとしては、寧ろmagiをNPC化し、magiが出てきて魔法を唱えるまでを遊ぶRPGにした方がいいのかもしれん。

 何が良いシナリオソースか、というのは人によって違うというのは勿論あります。例えばD&Dとかだと「このmonsterが出るシナリオを作ろう」「このwizard spellやmagic itemをネタにシナリオを作ろう」みたいなのが出来るのが、多分良いD&Dに向いたDMで、そういう人にとってはmonster manual, spell compendiumが立派なシナリオソース。私はそういうのはたいそう苦手で、あまり良いDMでは無いという自覚があって、地域サプリとかが無いとシナリオが作れないし、逆に言うと大量のそうしたシナリオソース(AD&D時代の大量のFRサプリとか)が有るからこそD&Dに手を出したといえる。
 Ars Magicaに関しても、サプリの追加Hermetic Virtueを見て「このVirtueを持ったmagiを敵に出そう」みたいなことを考える人はいるのだろうな。そういう人にとっては、追加ルールサプリも充分なシナリオソースなんだろうなぁ。

 「『深淵』の夢歩きみたいな、各人から合法的に短い語りを入れられるような奴」については同感。夢歩きは、積極的なPLがいる環境では大変良いルールですよね。そういう意味では、Whimsy Cardsを一緒に使うのが正しいのかも>Ars Magica。でも入手無理だしな〜>Whimsy Cards。
 Virtue/Flawが固定的で頻繁に書き換えられない、ルール的に重い存在として定義されているというのもStory Flawの弾力的な運用を阻害しているかも。深淵の縁故や、天羅の因縁みたいに、プレイ中にどんどん書き換えて行くぐらいで良いかとも思うんですよね。Magiは長生きなんで長い一生を同じStory Flawを抱えたままというのがそもそも無理がある。
 「地の文」は別に悪くないと思います。心の中の葛藤を地の文以外で上手に表現出来るならば脚本家か役者になった方がいいんじゃとも思うし(笑)、定番の焚き火を囲んで自分語り大会モードというのも、演劇的才能に乏しいPLにとって良い工夫だと思うんだけど。

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