2008/05/20
[RPG] Speaking of TORG, ...
なぜTORGは後が続かなかったのだろう… @ うがつもの
それにしても、『TORG』は僕ら70年代半ばの『RPGマガジン』育ちの世代にとって黒船級のゲームでありましたが、後が続かなかったという感があります。翻訳ゲームですし、シリーズとして物語が完結してしまったというのもありますけど、あれほど影響力のあったゲームでありながら、その後のTRPG業界に痕跡を残さなかったのは不思議です。復刊,COMでも最上位の復刊希望作品だけに「使命が終わった」状態だとは思えないのですが、絶版になって久しいから知らない人も多いのでしょう。
『TORG』は登場するのが早過ぎたゲームなのだったのでしょうか。当時でも何か言葉にならないとっつきにくさというものを感じていました。一部のコアなTRPG通のみが歓迎したのみで、やがてM:tGブームの嵐にひねり潰されたのではという思いを今も感じています。
あまりまとまってないけど色々。
それにしても、『TORG』は僕ら70年代半ばの『RPGマガジン』育ちの世代にとって黒船級のゲームでありましたが、後が続かなかったという感があります。翻訳ゲームですし、シリーズとして物語が完結してしまったというのもありますけど、あれほど影響力のあったゲームでありながら、その後のTRPG業界に痕跡を残さなかったのは不思議です。復刊,COMでも最上位の復刊希望作品だけに「使命が終わった」状態だとは思えないのですが、絶版になって久しいから知らない人も多いのでしょう。
『TORG』は登場するのが早過ぎたゲームなのだったのでしょうか。当時でも何か言葉にならないとっつきにくさというものを感じていました。一部のコアなTRPG通のみが歓迎したのみで、やがてM:tGブームの嵐にひねり潰されたのではという思いを今も感じています。
あまりまとまってないけど色々。
- まず一般論からいうと、"TORG" は日本では大変にメジャーなTRPGですが、USではむしろマイナーRPG扱い(逆に "RIFTS", "Champions" などのメジャー作品が日本ではマイナー)。West End Games という会社もメジャーな製品ラインは "TORG" じゃなく当然 "Star Wars RPG" だったし。あと元々WEGは原作ものが得意だった会社なので "TORG" は割と例外かも。
- 「カードを使う」はその後のUSのRPGにほとんど継承されなかった様に思うが、Greg Gordon的な英雄指向な雰囲気は "Earthdawn" にも引き継がれたし、最近だと "Eberron" のKeith Bakerがそれを引き継いでいる様な気がする。D&D4e の point-of-light というコンセプトも然り。Greg Gordon的とは何かについては過去記事参照。
- USでは影響は少ないとしても、日本のTRPG業界に痕跡は充分残しているんじゃないでしょうか。「天羅万象」などの井上純弌氏のゲームとかかなり影響受けてると思うけど。「深淵」は "TORG" というよりは "Whimsy Card" なのかなとも思うが、朱鷺田祐介氏のデザインしたTRPGとかも "TORG" の影響が大きい(例えば「パラダイスフリート」とか)と思うけどなぁ。
- "TORG" 発売が1990年で、"War's End" が1995年。1998年にWEGは破産して、2000年にはD&D3e発売→2001年にはd20バブル。早すぎたRPGという感じはしないなぁ。むしろD&D3eの前に出て製品寿命をちゃんと終えた、という感じじゃない?
- 「M:tGブームの嵐にひねり潰された」については、当たっているかと。日米ともにCollectable Card GameのブームでTRPGは影が薄かったよねぇ。
- 日本ではTRPG評論の上で「RPG世代論」が割と幅を利かせているので、「TORG重要」みたいな話になりがちなんだけど、そもそもRPG世代論も案外眉唾だと個人的には思っていたり。例えばD&Dは典型的な第1世代RPGみたいなことを言う人がいるけど、Forgotten Realmsより充実した背景世界を持ったRPGって実はそんなに無いよね?
- とはいえ、"TORG" は当時プレイヤーとして大変に楽しませてもらったし、色々な思い出のあるRPGなのは確か。まぁ周りのPLも良いPLだった上にGMはG!氏だった訳で、今思うと当時は随分と贅沢な環境で遊んでいたのだなぁとしみじみ。
Labels: RPG
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