2008/04/18
[RPG] Life, Death, and Intermediate State of them
Life and Death, and Point of No Return @ 烏賊学研究所・二号館
となっと、ファンタジックさの要はむしろ、「生きてさえいれば回復が可能であること」のほうにあるよなぁ? と思う、医学系のはじっこに生息してるボク。死者の蘇生についてはファンタジックさがわかりやすいですが、「『HP がある間は死なない』という前提よりも、『HP は回復する』という前提のほうが実は現実からは乖離しているんじゃまいか」とか主張すると SAN の残りが疑われそうです。
この記事の元になった「HP は何故減るのか」などを含め、HPとかその回復とか負傷とかそのペナルティとかについて考えた事をつらつらと。
まぁHPは判りやすく運用しやすいルールなのは確かで、ゲームの主眼が負傷状態の細かな描写に無い場合 --- どうせ殺してしまう敵ならば、戦闘可能状態と死亡状態の1bitで良い --- ならばHPでもいいんだけど、キャンペーンでシティアドベンチャーとかやりだすと、殺したく無い(殺すと官憲がまじめに捜査する)が取り押さえたいとか痛めつけたい、などの状況は多々ある。抽象化が過ぎるとGM判断の余地が多くなり過ぎ、GM-PL間の認識の差が多くなりすぎる。
となっと、ファンタジックさの要はむしろ、「生きてさえいれば回復が可能であること」のほうにあるよなぁ? と思う、医学系のはじっこに生息してるボク。死者の蘇生についてはファンタジックさがわかりやすいですが、「『HP がある間は死なない』という前提よりも、『HP は回復する』という前提のほうが実は現実からは乖離しているんじゃまいか」とか主張すると SAN の残りが疑われそうです。
この記事の元になった「HP は何故減るのか」などを含め、HPとかその回復とか負傷とかそのペナルティとかについて考えた事をつらつらと。
- 「殺す」以外に相手を無効化する手段が無いRPGは困る。私は時代小説とか好きなんだけど、「掏摸を捕らえて、懲らしめる為に手指を折る」とか「腕だけ叩き斬って、以後は剣を握れない様にする」とか、命は取らないけど無効化するとか、例えばD&Dで表現するのは難しい(一応、気絶ルールはあるけど)。まぁ身体部位を失っても呪文で治る世界では意味が無いのかもしれないが。
- HPしかないD&Dより、負傷部位のあるRuneQuestとか、負傷ペナルティのあるShadowrunとか、負傷部位とその影響にちゃんと関連のあるRolemasterの痛打表が好き。「HPは抽象化だ」というのは判るんだけどね。(ちょっと関係無いけど、呪文はMPや呪文スロットのルールより、疲労の入るT&T, Earthdawn, Ars Magicaが好きだ。)
- 昔、Shadowrun 2版を遊んだ印象では、「銃で撃たれれば1発で死ぬ」ってのは割と難しかったような。一撃でDダメージを入れるのはなかなか大変だった(Sダメージを2回入れれば勿論死ぬんだが)。寧ろ、「先手を取って敵にダメージを入れれば、敵の行動にペナルティが入る」というのが大事。重傷を負った敵からの反撃はそんなに怖く無い。Rolemasterなんかも痛打でstunを入れれば反撃されない。
- 「まじかるランド」RPGの「実は峰打ちじゃ」のルールが実は簡便で好きだった。戦闘後に峰打ち宣言するだけで、実は倒した敵が死んでない事になる。非致死性ダメージのルールを追加する必要は無い。
- RPGのシナリオ中で、敵を倒す必要はあっても、敵を殺す必要があるシーンはどの位なんだろう?。「殺しておけば復讐されない」とPLが考えるのは、NPCによる復讐をGMがするからだよね。「一度痛めつければ逆らわなくなる」という恐怖による支配が成り立っても良いし、「仕事が終われば無意味に争う必要は無い」という傭兵のプロフェッショナリズムというのがあってもいいのでは?。同様に敵はPCを殺す必要はあるの?まぁ生け贄に使われたり、モンスターがPCを食べたり、とかあるにせよ。
- 奇跡の使い手としての僧侶について。やはり時代小説とかからなんだけど「お百度を踏んでお参り」とか一般人が行う訳だ。そうした信仰心に対して、ファンタジー世界では奇跡による病気の治癒とかあってもいいかなと思う。一方でD&D Oriental Fantasyみたいな枠組みにしちゃうと、とたんに病気の治癒はPaladin能力かremove disease呪文になっちゃう。つまり信仰心篤い宗教関係者を通じてしか奇跡が起きないとなると、なんか違う様な気もするのだ。寧ろRuneQuestの、誰でも治癒呪文を覚えられる世界の方が好き。
- 殺しちゃうと、非実体化→元気に再生とか、幽霊とか復讐精霊と化して襲って来るとか、というのもファンタジーではあるよな。呪文での蘇生を封じる為には、殺さずに封印するしかない、とかそういうのすら。
- そういえば「シュレディンガーの猫」のような生死がはっきりしない状態っていうのを扱ったルールってあるのかな?
まぁHPは判りやすく運用しやすいルールなのは確かで、ゲームの主眼が負傷状態の細かな描写に無い場合 --- どうせ殺してしまう敵ならば、戦闘可能状態と死亡状態の1bitで良い --- ならばHPでもいいんだけど、キャンペーンでシティアドベンチャーとかやりだすと、殺したく無い(殺すと官憲がまじめに捜査する)が取り押さえたいとか痛めつけたい、などの状況は多々ある。抽象化が過ぎるとGM判断の余地が多くなり過ぎ、GM-PL間の認識の差が多くなりすぎる。
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