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2007/05/27

[ArM] How Realistic the Mythic Europe Should Be 

 前に紹介したFlameは結局、不適切な言葉を使用した云々で謝罪が行われ、沈静化しました。しばしばML上で起きる対立とか、あるいは一時期このBerklistとは別にDavid ChartがArM5-MLを走らせていたとかの理由が垣間見えたFlameであったような。
 で、それ関係で出た話題として、サプリメントCity & Guildについて「1220年に相応しく無い、"High Fantasy"的な何かが混ざっちゃってるのではないの?」と指摘が上がっていて、確かにC&Gの中世の街とかギルドとか、ちょっと社会アクシオムが高すぎるかもしれんなぁと思っていたのだ。
 まず、魔法や奇跡が存在する点で現実とMythic Europeとは明らかに違うのだけど、でも当時の人々がそういう迷信を信じていたよりもずっと誇張されているよねという話が。これはまぁ個人的にはあまり気にしてなかった --- つまりPLとしては、魔法や奇跡が存在する時点でゲーム世界と現実が違うのは明らかだから。
 気になっていたのは、Mythic Europeには(あるいは少なくともArM5のサプリでは)、14世紀以降のLate Middle Ages的な要素も混じっているよなという話。現在プレイ計画中のsagaは13世紀前半のドイツ南西部を舞台にしたもので、参考資料として大手書店を回って高期中世ドイツを扱った本を探しては読みという感じなんだが、書籍は余り多くない。ネット上の文書も、英語で読めるものは中世の英国に関するものが多くて、でもドイツ語の文献はは敷居が高いしなぁ(一般教養で学んだのは大昔の話だ)。で、大商人の家系みたいな背景を持ったPCについて色々検討する過程で、サプリメントのMythic Europe像は、調べるとPCアイデアにそぐわない史実が増えていくよなぁ、とも思っていたのだよな。なんかサプリに書かれている街とか商人とかちょっと進化しすぎているみたいなのだ。

 D&Dとかだといわゆる「リアリティ厨」は問題視されるんだろうけれど、Ars Magicaはしばしば「実際の歴史=最高のサプリメント」という立場を取りがちなRPGなんで歴史考証に関してはうるさい。(まぁそうはいっても魔法が存在するあたりでそもそも無理があると私は思うんだが。)
 なので、現実の中世ヨーロッパと対応を取るに際しては、多少は後期中世的な要素が混じるのも、ArM5版的にはOKと考えていくべきかなぁ。

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