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2007/01/22

[ArM] Re: Curse of the Pink Dot 

[ArM] Curse of the Pink Dot @ Deck of Many Things への "Vampire.S にいさま" によるコメント。

むしろ、Parma MagicaとMagic Resistanceについては積極的に後方互換性が積極的に捨てられた部分でして、ArM5のParmaメカニズムが“変”なのは、ArM5固有の特性です。実際問題として、私の場合を例に取りますと、ArM5のParmaメカニズムが“変”なのが、ArM5への移行を面倒くさがっている理由の一端をなしていますので。

なので、Pink Blot Problem はArM5における“メカニズムの縮退結果”と捉えるのが、妥当だろうなぁと思います。


 コメントありがとうございます。

 ふーむ、この手の同人ルールの提案はArM4関係のページに書かれているように見えるので、ArM5以前からparma magicaは問題ルールだったのかなぁと思ってました。
 Pink Dot LoopholeはArM5固有の問題なのですね。なるほど。
 ArM5は、ファジーなTroupe判断を嫌って、WotC的な明文化されたルールによる解決を目指しているように見えますが、なんていうか成功して無いように見えますが、色々成功していないようにも思えます。

Comments:
>ふーむ、この手の同人ルールの提案はArM4関係のページに書かれているように見えるので、ArM5以前からparma magicaは問題ルールだったのかなぁと思ってました。

あやや、混乱を誘うようで申し訳ないのですが、先日のコメントではわざとParmaのルールとMagic Resistanceのルールを分けて説明しています。

【Parma Magica のバグ】
Parma Magicaのルールは、ArM4以前でも相当な“問題ルール”でした。
 - Parma のルールは大きく分けるとArM1,ArM2-ArM4、ArM5の三種類に分類でき、このうちArM2-ArM4ではArM1との後方互換性を保った結果、これはこれでアレな??Vim のマギが異様に強くなる、という??バグが仕込まれていました。
 - ArM5 では、上記のバグは追放されています。

【Magic Resistanceのバグ】
問題は、ArM5でMagic Resistanceによって遮蔽される魔術の基準を変えたため、こっちの変更に伴って新出のバグであるPink Blot Problemが出現しています。


先日のコメントではこの辺の歴史的事情を省いてご説明してしまったので、分かりづらくて申し訳ありませんでした。一応、以下に簡素ながら各版におけるParmaのルールをまとめておきます。なお、詳しくは redcap.org の FAQを参照して下さい:
http://redcap.org/FAQ/FAQ3c2.html

基本的に、ArM4以前で問題になっていたバグは、ArM1でのParmaルールに由来します。ArM1の時点では、Parma Magicaは ReVi Gen のFormulaic Magicでした。というか、ReVi のspell guideline にハッキリと、「魔術を遮蔽する」という効果があった。より正確に説明するなら、Rego というTechniqueの基本的な効果として、

 ・対応したFormの侵入を防ぐ“場”を設定する

というのがあったのです。Circular Ward ??という呪文は、元もとこの効果の具体的実装として定義されています。

結果として、
 ・Parma Maigicaという名前のskillは存在しない
 ・ReVi Gen “Parma Magica”は、対象のMagic Resistanceをspell level分増大させる(Magiは既に対応したForm分のMRを持っているので、都合 spell level+Formの値のMRを有することになります)

ArM2 移行、Parma はskillとして独立し、見慣れた skill level ×5 + Form のMRを提供するようになりますが、相も変わらず spell guideline に ReVi Gen の魔術抵抗呪文が残っちゃったままだったんですね。

こうなると、相手がFormulaicであるだけに始末に負えないことに。本質的に、この呪文を使って得られるMRの値は

 MR=(Covenant 最強のRego+Vim) + (本人のForm)

となっちゃうので、そもそも魔術が抜けないんです。

まぁ、実のところorderのMagi同士の内ゲバはcodeにより禁止されてるので、問題ないと言えば問題ないんですけど、やっぱりかなりアレな結果になるんですよね。特に、このルールはspell guidelineをちゃんと読まないと分からないわけで、ルールに精通しているPLがいきなり極端に強くなっちゃうので……

というわけで、ArM5では ReVi のspell guidelineから上記呪文を放逐し、さらにpenetration totalの計算方法を変更することで、技能としてのParma Magicaがより強力になるよう図っています。 (Use This Comment Link)
 
おお、出張先から戻ったらコメントしようと思ってましたら、もう Vampire.S さんから的確なレスがついてましたね(^^;)

私はArM4→ArM5に移行した人間なので、そちらの立場の一個人の様子だけちょこっと書きます。

まず、種々の Alternertive Parma ですが、ArM4のころから時々見かけてましたが、実のところあんまり興味がなかったです。とりあえず Pink Dot みたいな目立つものには遭遇しなかったし、もともとルールの挙動にわりと無頓着な人間なので、特別に不満もありませんでした。

で、ArM5が刊行されて、高レベル呪文一択にはならない penetration 関連を見てようやく、なるほど今度はそういう楽しみ方が出来るわけね、と素朴に感心しました。(Mythic Perspective の同記事のことは今回初めて知りました。感謝です)

私がArM4→ArM5に移ったのには、

>ArM5は、ファジーなTroupe判断を嫌って、WotC的な明文化されたルールによる解決を目指しているように

TRPGの基礎的なプレイング力が高くない自分にとっては、後者の方針のほうが居心地がよかった、というのがあります。私がArM4のメカニズムから充分に導き出せなかったのかもしれないですが、ArM5の方が、少ないメカニズムの語彙で綺麗に記述されている印象があって、誰とでも簡明に遊べるという意味で、私には取り回しがしやすいです。(ただし方針の是非とは別に、十全な成功を必ずしも得られていない、というのは同意)。

Pink Dot とその周辺を除けば、ArM5のMRには今のところ満足しています。all-or-nothingなのも、フェンシングみたいなものと思っているので、そんなに気になりません。
Penetration=Te+Fo-level+[penetration*x]
Resistance=[parma*5]+Fo
と対称がとれていますから、Calebaisみたいな敵味方の力量のミスマッチがなければ、 spell levelとpenetration倍数のからみで、それなりに遊べそうだな、と。
(もっとも、遊びどころが詠唱時でなく準備時なわけで、工夫しないと実際の詠唱シーンがつまらないのは、確かに欠点ではありますね)。


post scriptum,
そういえば、HoH:TL の Bonisagi のところに、なんという名前だったか、Ablative な parma があったと思います。もっともあれも、有利なんだか不利なんだか分からん存在ですが(笑) (Use This Comment Link)
 
わわ、のんびりコメント書いていたら、1分差でさらにかぶりが。混乱を助長したようでごめんなさい。 (Use This Comment Link)
 
連続コメントすみません。
ArM4時代にMRについてサイトに書いていたのを思い出しました。
http://www.geocities.jp/arm_regulus/partestrada/delstrego/rule_05.htm
当時の具合を知るご参考になれば。 (Use This Comment Link)
 
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