2007/01/20
[ArM] Curse of the Pink Dot
What is the "Pink Dot Loophole?" Is there a way to close it? @ Ars Magica FAQ
[ArM] Alternative Parma Magica Rulesで書いたMagic Resistanceに関するループホールの話は、俗に "Pink Dot Loophole" と呼ばれているみたいですね。
Ars Magica に詳しくない人の為に簡単に解説。PCの魔法使いは、彼らの属するOrder of Hermes (ヘルメスの掟団) の秘儀 Parma Magica という能力で、魔法を無効化出来ます。まぁ、D&DのSpell Resistanceと良く似た感じ。D&DのSRと違うのは、魔法を弾く能力故に、魔法のかかった剣で殴られても全ダメージを無効化出来る、ということ。
この為に、相手の剣に小さなピンクの点を付加する幻覚系呪文のCurse of the Pink Dot (MuIm4; base 1, +2 voice, +1 diameter) という呪文が、という話。
FAQによれば、「誰もこのループホールを好ましく思っていない。が、色々と提案されている alternative parma のアイデアに対して、Line DeveloperのDavid Chartは、『私もループホールは好ましくないと思っている。一方で、バランスを考えるとalternative parmaはもっと好ましくない』(Neither do I. On balance, though, I like the alternatives less.)」ということらしい。つまりLine Developerは、現行のArM5のparmaのルールを変更するくらいならばcurse of the pink dotを許容すべきだと考えている訳だ ...ふーん。
Pink Dot Loophole対策としては、
など。
ということらしい。
今のままのSRみたいなparma magicaよりはablative parmaの方が、あるいはintelligent parmaの方が、センスがいいと思うんだけどなぁ。まぁArM4をやり込んだ人とかどう思っているんだろうか?私はArM5からなんで後方互換性には価値をおいておらず、整合性の取れた矛盾の少なく遊びやすいルールがほしいのだが。
[ArM] Alternative Parma Magica Rulesで書いたMagic Resistanceに関するループホールの話は、俗に "Pink Dot Loophole" と呼ばれているみたいですね。
Ars Magica に詳しくない人の為に簡単に解説。PCの魔法使いは、彼らの属するOrder of Hermes (ヘルメスの掟団) の秘儀 Parma Magica という能力で、魔法を無効化出来ます。まぁ、D&DのSpell Resistanceと良く似た感じ。D&DのSRと違うのは、魔法を弾く能力故に、魔法のかかった剣で殴られても全ダメージを無効化出来る、ということ。
この為に、相手の剣に小さなピンクの点を付加する幻覚系呪文のCurse of the Pink Dot (MuIm4; base 1, +2 voice, +1 diameter) という呪文が、という話。
FAQによれば、「誰もこのループホールを好ましく思っていない。が、色々と提案されている alternative parma のアイデアに対して、Line DeveloperのDavid Chartは、『私もループホールは好ましくないと思っている。一方で、バランスを考えるとalternative parmaはもっと好ましくない』(Neither do I. On balance, though, I like the alternatives less.)」ということらしい。つまりLine Developerは、現行のArM5のparmaのルールを変更するくらいならばcurse of the pink dotを許容すべきだと考えている訳だ ...ふーん。
Pink Dot Loophole対策としては、
- Magic Resistanceのルールを変更する。例えばこの投稿の「魔法でshape, substanceを変更されなかったmundane object(つまり外見とか温度とかCrVi呪文で付与されるmagical stink(一般人や動物は魔法使いのオーラみたいなものを嫌うのだが、そのオーラを魔法で作って嫌がらせとか出来る)は含まない)で、魔法以外の力で動いているものは、parma magicaで弾くことは出来ない」とすればcurse of the pink dotを回避可能。但しその結果、別のループホールも発生する...と書いてあるけど、それらはずっと軽微と思うけどなぁ。
- Parmaは自分自身のかけた呪文には作用しないと定義する。これでも回避可能だが、一方で魔法使いは自分のparmaを下げずに自分に呪文をかけられる様になるので魔法使いが強くなるともいえる。また2人組の魔法使いが組めば、この対策を回避する事も...。
- Parmaは、魔法使いあるいは魔法使いのいるエリアを対象にした呪文にだけ適用すると判断する。しかし、魔法で作り出した毒の水を浴びせる魔法、から身を守れなくなる...。
- "Intelligent parma" --- parma は敵対的魔法から身を守り、何が無効化されるかはSG/PLが決める。但し、これはArM5のデザイン方針と反する。
- SG/PLでループホールはつつかない事に決める。
など。
ということらしい。
今のままのSRみたいなparma magicaよりはablative parmaの方が、あるいはintelligent parmaの方が、センスがいいと思うんだけどなぁ。まぁArM4をやり込んだ人とかどう思っているんだろうか?私はArM5からなんで後方互換性には価値をおいておらず、整合性の取れた矛盾の少なく遊びやすいルールがほしいのだが。
Comments:
をや?
>まぁArM4をやり込んだ人とかどう思っているんだろうか?私はArM5からなんで後方互換性には価値をおいておらず、整合性の取れた矛盾の少なく遊びやすいルールがほしいのだが。
むしろ、Parma MagicaとMagic Resistanceについては積極的に後方互換性が積極的に捨てられた部分でして、ArM5のParmaメカニズムが“変”なのは、ArM5固有の特性です。実際問題として、私の場合を例に取りますと、ArM5のParmaメカニズムが“変”なのが、ArM5への移行を面倒くさがっている理由の一端をなしていますので。
とりあえず、現行のArM5のParmaメカニズムは、Mythic Perspective とゆーArM同人誌で提案されていたものの微調整を行ったバージョンで、ArM4以前はParmaがall-or-nothingだった(Penetration Totalとspell levelが無関係だったので、高い達成値が出るマギはそのまま最強のFormulaicを叩きつければ戦闘が終わってた)という点を改善することを目的に提案されていたものです(参照:Mythic Perspective N0.10, Summer 2000, pp 36-37. ※1)。
で、 http://tmiya.blogspot.com/2007/01/arm-alternative-parma-magica-rules.html に掲載されている一連の Alternertive Parma メカニズム群ですが、基本的に同じ問題を解決するために考案されたメカニズムです(実際、私はArM4時代にこの辺のルールに見覚えがあります)。なので、ArM5固有の問題に対しては、あんまり役に立たないでしょう。
※1……以前、ラウールさんだった頃の氷川さんのページには同書のレビューがあったんですが、今見た限りではちょっと見あたりませんね……。
そもそも、ここで問題にされているPink Blot Problemは、ArM4では起こらなかったんですよ(※2)。なので、“ArM4をやり込んだ人とかどう思っているんだろうか?”というご質問に対しては、
・ArM5の人たちが考えるべきバグなので、ノータッチ
というのがおおよそのところではないかなぁ、と思います、
※2……ArM5は、メカニズム全体の簡略化のために、ArM4以前には色々存在したspellの定義要素が色々消滅しています。ArM4時代の場合、それら各定義要素の性質に照らし合わせると、相当に論理的かつ機械的な形で“Parmaで止まるspell、止まらないspell”というのが類推できた(確かにややこしくはあったのですが、そういうややこしい部分を形而上的に考えるのは結構面白かったです)。
なので、Pink Blot Problem はArM5における“メカニズムの縮退結果”と捉えるのが、妥当だろうなぁと思います。 (Use This Comment Link)
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>まぁArM4をやり込んだ人とかどう思っているんだろうか?私はArM5からなんで後方互換性には価値をおいておらず、整合性の取れた矛盾の少なく遊びやすいルールがほしいのだが。
むしろ、Parma MagicaとMagic Resistanceについては積極的に後方互換性が積極的に捨てられた部分でして、ArM5のParmaメカニズムが“変”なのは、ArM5固有の特性です。実際問題として、私の場合を例に取りますと、ArM5のParmaメカニズムが“変”なのが、ArM5への移行を面倒くさがっている理由の一端をなしていますので。
とりあえず、現行のArM5のParmaメカニズムは、Mythic Perspective とゆーArM同人誌で提案されていたものの微調整を行ったバージョンで、ArM4以前はParmaがall-or-nothingだった(Penetration Totalとspell levelが無関係だったので、高い達成値が出るマギはそのまま最強のFormulaicを叩きつければ戦闘が終わってた)という点を改善することを目的に提案されていたものです(参照:Mythic Perspective N0.10, Summer 2000, pp 36-37. ※1)。
で、 http://tmiya.blogspot.com/2007/01/arm-alternative-parma-magica-rules.html に掲載されている一連の Alternertive Parma メカニズム群ですが、基本的に同じ問題を解決するために考案されたメカニズムです(実際、私はArM4時代にこの辺のルールに見覚えがあります)。なので、ArM5固有の問題に対しては、あんまり役に立たないでしょう。
※1……以前、ラウールさんだった頃の氷川さんのページには同書のレビューがあったんですが、今見た限りではちょっと見あたりませんね……。
そもそも、ここで問題にされているPink Blot Problemは、ArM4では起こらなかったんですよ(※2)。なので、“ArM4をやり込んだ人とかどう思っているんだろうか?”というご質問に対しては、
・ArM5の人たちが考えるべきバグなので、ノータッチ
というのがおおよそのところではないかなぁ、と思います、
※2……ArM5は、メカニズム全体の簡略化のために、ArM4以前には色々存在したspellの定義要素が色々消滅しています。ArM4時代の場合、それら各定義要素の性質に照らし合わせると、相当に論理的かつ機械的な形で“Parmaで止まるspell、止まらないspell”というのが類推できた(確かにややこしくはあったのですが、そういうややこしい部分を形而上的に考えるのは結構面白かったです)。
なので、Pink Blot Problem はArM5における“メカニズムの縮退結果”と捉えるのが、妥当だろうなぁと思います。 (Use This Comment Link)