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2008/01/03

[D&D] DAC 2008 and Targets thereof 

DAC 2008

 DAC2008の告知ページ。企業系の展示イベントっぽいWebページなのがなんかおかしい。作者はそういった業界の方なのかな。
 今年もD&Derの為のイベントが行われます。スタッフの皆様、頑張って下さい。成功を祈っております。

 で、割と興味深いと思ったのが、マーケットポジション(jpg画像)という画像。マーケット(対象)をTRPGとD&Dの2軸で分類していて、TRPG=×の層は「実践コース初心者卓」で対応する。TRPG=○かつD&D=○の層には、一般卓や企画卓で対応する。では、TRPG=○かつD&D=×の層は?

 DAC2008のマーケットポジションとしては、そういった層は対象外らしい。なかなか興味深い割り切り方だと思う。

 「D&D初心者≠TRPG初心者」というのは事実で、ソードワールド(最近だとFEARのゲームとか?)をやり込んだ人は勿論TRPGのベテランであって、単にD&Dのルールに慣れてないだけだよね、と思う。
 じゃあ、そういった層をD&Dオンリーのコンベンションでどう扱うかというと、まぁ確かに難しいよな。ゲームシステムに依存しない部分のTRPGスキルを活かすことが出来るD&Dのシナリオを遊んでもらう、というのは無理だとは思わない(例えば普通のシティアドベンチャーとかでいいよね)んだけど、「ダンジョンをパーティで踏破するD&Dならではの楽しみを味わってもらう事が重要なのだ」というD&Derとってはそういうのは考慮外なのかもしれんなぁ。

 「D&Derは、他のTRPGを遊んでいる層を取り込むことに熱心ではない」みたいな批判をしている人はいたし、過去のDACに対して非D&Derへの配慮不足を述べている人もいた。
 そういった批判があったことを思い出すと、このマーケットポジションの表は色々考えさせられる。

 勿論、D&D軸の示す物が「D&D経験」ではなく「D&Dが好き」だというならば、また図の意味が変わってくるのかも。「TRPG好き、D&Dは好きでない」という人がDACに居場所が無いのは当然かも。その場合「TRPG=×、D&D=×」が実践コース初心者卓をどう解釈するのか謎ではあるのだが。

 まぁ、部外者の私が重箱の隅をつついているだけなのかもしれない。そこまで深く考えて作った図ではないのかもしれない。関係者の方はこの文章を読んで不快に思うかもしれない。
 でもまぁ、TRPGerというさほど大きくも無く社会的認知も高く無いコミュニティの中で、D&Derが非D&Derを疎外しているのだとしたら、それはあまり良い事とは思えないのだけど。

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追記:2008/1/9
 今日、件のページを見に行ったところ、上記で取り上げた図は『「DAC2007まで」のターゲット層である』という扱いになるようにページが修正されていた。DAC2008では件の対象外の人々には、「他ゲームからの導入」という卓が割り当てられる、という図が追加されていた。
 DAC2008の図の通りの運営がされるのか否かについては、最終的には開催後のネット上の風評が判断するとは思う。
 が、運営側が非D&Derも歓迎する姿勢を示す現れとして今回のWebページ修正はポジティブに評価されるべきであり、今回の修正は望ましいと思う。

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