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2006/07/14

[Book][RPG] P.G.Wodehouse, Jeeves, and the Drones 

 知人がP.G.ウッドハウスのジーブスものの普及運動をしているのでそれに関連して。

 P.G.ウッドハウス (1881-1975) というのは、数々のユーモラスな小説で知られる小説家であり、日本ではそれほど知名度は高くありませんが、概ね世界中で有名。ここんとこ日本語版の翻訳が立て続けに起こっているのは著作権が切れて自由に翻訳出来る様になった為と思われます。
 日本語版Wikipediaのエントリ「P・G・ウッドハウス」はあまり出来が良いとは言えません。英語版のP. G. Wodehouseを参照されたし。
 彼の作品は、エドワード朝の英国の浮ついた雰囲気を楽しむ小説と言って良いかと。(ちょっと時代はずれているのだが、ピーター=ラブゼイのミステリの殿下ものシリーズとかが好きならば、Wodehouseはお薦めだ。)

 ウッドハウスの著作でも特に有名なのが、gentleman's personal gentleman (紳士の身の回りの世話をする紳士) である Jeeves の登場するシリーズです。「執事=有能」のイメージはここから生まれたのだろうなぁ。検索サイトの Ask Jeeves (最近名前が変わっちゃったけど) は当然これから命名されていた訳ですが。日本語サイトだと、「執事たちの足音:ジーブス」あたりをお薦め。
 有能な執事と対比させるべく、彼の主人であるウースター家の若君やその友人達やあるいは叔父叔母まで駄目駄目な感じではありますが、愛ある駄目描写というか。一度口にした約束は必ず守らねばならないし、友人や女性が困っているのを放置する事も出来ないし、賭け事とあらば賭けねばならないし、叔母から持ち込まれる縁談はなんとか回避しなくてはならないし、などなど、彼らは彼らなりに苦労しているのだよな、みたいな。

 で、The Dronesという同人RPGがあります。Jeevesの主人であるBertie Woosterの属するクラブ The Drones から取られた名前であり、Jeevesものを遊ぶ為のRPG。まぁゲームシステム自体はどうでも良いような代物ではある(能力値の名前が面白い程度)なんですが、sample scenarioは愉快。

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