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2003/08/17

[Movie] Pirates of the Caribbean 

 映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」を観てきました。不満点が無い訳では無いが、良い出来に仕上がった娯楽大作です。ほとんどの人に、この夏一推しの作品としてお勧め。

 主要な登場人物は4人。かつては海賊船ブラックパール号の船長だったが、部下の反乱で無人島に置き去りにされるも脱出し、復讐を誓う男。反乱を起こしたがアステカの黄金の呪いで不死となり、呪いを解くための最後の一枚のコインを求める海賊船船長。かつて海で溺れていた少年を助け、今は英国海軍提督との縁談を抱える総督の娘。最後の一枚のコインの持ち主だった海賊の息子で、命の恩人の総督の娘に青年。

 営業的には主役の鍛冶屋にオーランド・ブルームを起用するというのが重要だったんだろうなぁ。一方、物語的には不要の役柄だったように思う。キーラ・ナイトレィ演じる総督の娘が十分に活動的な役柄なんで、物語内の役割分担的には両者がかぶっているところがあるよな。むしろ鍛冶屋を主人公から外して、英国海軍の館長を主人公に持ってきて、ジョニー・デップ演じる元船長と総督の娘を巡る恋の鞘当てという方が面白くなったような。ジョニー・デップですが、ああいうroguishでいかれたキャラクターをやると実に素晴らしい。主役が霞むよなぁ。

 色々と判り易過ぎる演出がちょっと残念ではあるけど、おおむねアクションシーンは豊富で、ストーリー展開も面白く、良い出来の映画だと思いました。伝統的に海賊物映画というのは興行的に失敗する(撮影費用が嵩む割に米国における集客力はそれほどでもない)というのが定説であり、この映画はどうだったのかなぁ。ディズニーとタイアップして制作費は集めたのだろうが、あれだけCGでの戦闘シーンを入れては費用もかかったろうに。かなりの割合でUKの俳優を使っていて、いわゆる海賊訛りっぽくて良かったかも。

 RPG的には、ああいうシナリオのGMしたいよなぁ、とか。Green Ronin PublishingのMythic VistasシリーズでSkulls & Bones (Swashbuckling Horror in the Golden Age of Piracy)というd20サプリがあります。まぁこの映画のためのサプリだよなぁ。
 あと、映画の中の一シーンなんだけど、Sleight of Handってスキルはああいう風に使えると格好いいよな、とか。盗賊系のPCを作るときは無理して高く技能を持たせることが多いのだけど、失敗したときのリスクが高いと使えないのだよなぁ。 

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